総務省が5月5日の「こどもの日」にちなみ、毎年恒例となる日本の子供の数に関する統計データを発表しました。
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/pdf/topics125.pdf
(総務省:統計トピックス№125 我が国のこどもの数 令和2年5月4日)
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ここでポイントとして挙げられているのが、
①2020年4月1日時点の日本における子供(14歳以下)の人口は、1,512万人(前年同時期に比べて20万人マイナス)となり、1982年から39年連続の減少。また戦後の統計記録のある昭和25年以降においては、過去最低値を記録している。
②こどもの割合(総人口に占めるこどもの割合。)は、1950年には総人口の3 分の1を超えていたが、2020年は 12.0%(前年比0.1ポイント 低下)で過去最低となり、こどもの割合は、 1975年から46年連続して低下している。
としています。
また別の総務省の資料を引っ張り出して、日本の人口推移を長期のスパンで見てみますと、明治維新(1868年)の頃は3,300万人くらいだったものが、その後急激に増え、2004年12月をピークに1億3,000万人近くになりました。ところが今後の推移については、低位推計だと2100年ごろには、明治維新当時と同水準(3,770万人ぐらい)に戻ってしまうことになり、80年後には、約1億人弱がいなくなってしまう計算となっています。
さらに問題なのは、明治維新時代の3,000万人台よりも今後の3,000万人台の方が、年齢別構成比において生産年齢人口や若年人口が少ないと想定されるため、 国力に違いがあります。当然、IT化の推進で代替もききますが、社会活動の根本はやはり「人」であることを考えると、少子化対策には新たな視点を含めて、より力を注ぐべきものとしていかなければならないと強く感じます。
今般のコロナ禍により、社会環境が大きく変わりつつあり、この人口動態も含めた議論をしていくことが大事ではないでしょうか。
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